「花を買う人」が増えなければ業界は潤わない
今後、店舗だけでなく業界全体の課題を解決するために、購入者をさらに増やす必要があると武井社長は語る。
「農家・市場・流通にまで目を向けると、花の業界には多種多様な人材がいます。一時期は、花の生育や仕入れ、営業に関するツールをIT技術によってシステム化する方法を考えていましたが、花を購入する人が増えなければ業界全体は潤わないという結論に達しました。今後はさらに購入者を増やす施策を練っていきたいと考えています」(武井社長)
また、仕入れ事業にも進出する予定だ。目的は、提携する生花店の負荷を少しでも減らすこと。エンドユーザーの声や各店舗での廃棄データをもとに、仕入れの効率化を目指す。
「ブルーミーライフのような時代に合わせた新しいサービスを導入し、業界の伝統を守りながら少しずつ変化していけば、街の生花店は生き残れるのではないかと考えています。私たちにできるのは、提携している生花店がよりよい道を選べるよう選択肢を増やすこと。クランチスタイルならではの方法を模索し、現状のビジネスモデルと共存しながら市場を活性化させていくことが目標です」(武井社長)