「善後策」を求めるパターンが多い
謝り上手の人は「謝られ上手」でもあります。謝る人の立場も、よく理解しているからでしょう。謝罪の名人の経営者がくどくど怒っているのを見たことがありません。「善後策」を求めるパターンが多いですね。未来志向で、相手との間にわだかまりも、しこりも残さないんです。
突き詰めれば、謝罪もコミュニケーションの1つだと、僕は考えています。「謝罪」も「感謝」も同じ「謝」の字を使います。自分の誠意を相手に伝えて、その場の空気をよくし、人間関係を円滑にしていくことが、謝罪の目的であるわけです。どちらが悪いとか、負けたとかいうのは本来、どうでもいい問題なんですね。そう考えれば、抵抗感も、恐怖感も覚えずに、上手に謝れるのではないでしょうか。
Q:土下座覚悟で謝罪するときどうする?
A:すぐ脱げるローファーの靴を履いていく
放送作家・PRコンサルタント
放送作家として「奇跡体験!アンビリバボー」などのテレビ番組を手がける。同時に有名企業の戦略的PRコンサルタントを務める。著書に『なぜ一流の人は謝るのがうまいのか』(SBクリエイティブ)など多数。