▼仕事編
リッチな人は相手の時間を奪わないように電話は緊急時だけ
迷惑にならないメール術とは
ビジネスでの連絡手段は、高所得者ほどメールの利用が多い。ただ、電話派が多い低所得者でも、受け手の立場になると、メールのほうがありがたいと感じている割合が増える。電話とメール、どう使い分けるのが理想的なのか。まず、基本姿勢として相手への配慮が大切だと2人は指摘する。
「年収の高い人は、本当の緊急事態やスケジュール調整以外で電話をかけることはまずありません。電話は相手の時間を奪うので、自分も奪われたくないから配慮します。年収の低い人は、そうした配慮に欠ける傾向があります」(野呂氏)
「内容がきちんと伝わるかどうかでいうと、ニュアンスなども含めて電話のほうが伝わります。ただ、電話は相手の都合を考え、どの時間なら迷惑にならないのかなど、デリカシーが非常に必要です。緊急のとき以外は基本的に電話はかけない。要は使い分けです。私は相手との親密度が高まるまでは電話はあまりかけず、メールです」(理央氏)
メールは文面も大切だ。ダラダラと要領を得ない長い文章は相手に迷惑だし、仕事のデキない人という印象を与えかねない。
「私は一文字でも短くすることを意識しています。以前、外資系の人と仕事をしていたときに、返信メールがあまりにそっけない文面なので、嫌われているのではないかと胃が痛くなった経験があります。企画書を送っても、『承知』『採用』『感謝』など返信はひと言だけ。不安なので相手に真意を確認したところ、メールは単なるビジネスの連絡ツールだから悪気などぜんぜんないことがわかり、ひと安心しました。いまはそれを見習い、まったく同じにはいきませんが、一文字でも短く、相手の時間を一秒でも奪わないように工夫しています」(野呂氏)
「簡潔さはもちろんですが、細かいテクニックとしては、アポ取りの候補日などは箇条書きを使っています。その際、間違いを防ぐためにも、1月18日(金)のように必ず曜日を入れます。また、24時間表記で13時、15時とも書いています」(理央氏)