ちょっとした合間に「ちょっと読む」技術
はっきり聞きましょう。
「あなたは、10秒で本が読めますか?」
多くの人が「10秒じゃ無理だよ!」と言うでしょう。
私は10秒でも、30秒でも時間があれば、本から情報を入手することができます。
誤解しないでいただきたいのは、何も「10秒で本を全部読んで、全部を理解しましょう」と言っているわけではありません。10秒あれば、要点を抜き出したハイライトや太字1本くらいは頭に入れることができるということです。
これを読書というかどうかは議論があるかもしれませんが、短時間で情報を入手することはできるのです。
読書以外も「短い時間」を利用できる
多くの人は「今から10秒、出かける前に30秒の時間、本を読もう」と思わないでしょう。私はよく、出かける前の2~3分にも、10~30秒でも時間があれば本を開きます。この時、入手した情報が次に会う人との話のきっかけになることがよくあります。そこで、本を手に取って読んだかどうかで話の展開が大きく変わってくるのです。
その繰り返しで、情報収集力の精度も高まっていきますし、本の読み方もだんだんわかってくるでしょう。30秒という短い時間の使い方も、だんだんと洗練されてくるはずです。極端に短い時間でも、それなりに情報をゲットできるということを知るほうが大事なのです。
もう一つ重要なのは、短い時間で、読書だけではなくいろいろなことができると知ることです。読書をすることを目的とし、メンタルブロックを外すことができれば、読書以外にも役立つことはたくさんあるのです。
どんなに短い時間でも無駄にせず、自分のために役立てること。読書を通じて、それを学ぶことができるのです。
教育家
1991年、群馬県生まれ。京都大学大学院法学研究科卒業。大学在学中に「勉強革命.com」を運営し、やる気が出る勉強法を受験生に伝授。現在はオンライン学習指導塾「粂原学園」で、小学生から高校生まで全国各地の受験生を指導している。