本は10秒でも読むことができる

また、時間に追われるように働くビジネスパーソンにとって、読書の時間を確保することは容易ではないでしょう。朝1時間早く起きて、本でも読めたらいいのですが、そう簡単にはいきません。

粂原圭太郎『偏差値95、京大首席合格者が教える「京大読書術」』(KADOKAWA)

そもそも、そのように無理をして日々の中での読書時間をつくらなくてもいいのです。実は3分や5分、もっと言うと10秒程度でも、本から知識は得られます。本当にちょっとした時間で本を読むことができる。その方法を紹介しましょう。

それはマインド、メンタルブロックを外すだけでいいのです。

メンタルブロックとは、人が何かアクションを起こす時に「これはできない」「もうだめ、無理だ」と自分で思い込みの壁をつくってしまうことをいいます。誰でも持っていますが、特に固定観念の強い人はこのブロックの壁が高く、なかなかチャレンジできない場合があります。

周りから見れば成績優秀で、もう少し頑張れば第一志望校に合格できるという生徒でも、メンタルブロックの強い人は、「志望校を下げます」となることがあります。

「メンタルブロック」のない人が挑戦できる

優秀なビジネスパーソンは、誰もが不可能だということを成し遂げます。それはメンタルブロックを突き破ることができるからです。ソフトバンクグループ代表取締役会長の孫正義氏は、若手の頃、ミカン箱の上に立って、「売り上げを豆腐のように1兆、2兆と数える会社にする」と言ったそうです。

まだ名もなき一経営者がこのようなセリフを言っても、誰が信じるというのでしょうか。誰もが笑ったことでしょう。しかし、当の本人にとっては、ただの目標だったのかもしれません。事業に邁進し、気づいたら本当にそうなっていたのです。まさにメンタルブロックがないチャレンジャーです。

不可能に思えることにチャレンジするか、しないかという点でメンタルブロックの強い人、そうでない人がわかります。