YouTubeでは、他のアプリで人気が出た動画を保存し、アフィリエイト目的でひとまとめにして投稿するアカウントが少なくない。つまり、そのようなアカウントにまとめられてしまったら、もう動画を消すことができなくなるというわけだ。

子どもに使わせるなら必ず設定変更を

TikTokは利用規約で「13歳以上」と対象年齢を明記している。アプリ自体も、iOSもAndroidも「12+」、つまり対象年齢は12歳以上となっている。多くの小学生は対象外であり、使うためには保護者の許可が必要だ。もし低年齢の子どもに使わせる場合は、保護者が責任を持って利用状況を見守る必要があるだろう。

子供に「使いたい」と言われた場合、動画が他のユーザーに保存されたり、メッセージが送られてきたりするリスクを放っておくのは危険だ。対策としてプライバシー設定を変更しておく必要がある。

プロフィールページを開き、右上の三点リーダーボタンから、「プライバシー設定」をタップ。「自分の動画をダウンロードできる人」「自分にコメントを送ることのできる人」「自分にメッセージを送ることのできる人」などの項目をオフにしておくといいだろう。

制限を強くかける場合は、「他の人から自分を検索してもらう」をオフ、「プライベートアカウント」をオンにして非公開アカウントにするという方法もある。設定は子どもでも簡単に変えられるので、その設定にする理由を子どもに伝えておきたい。

TikTokを利用することが悪いわけではないが、使い方次第によっては大きなリスクがともなう。子どもに使わせる場合は、保護者がしっかりと指導しておきたい。

高橋暁子(たかはし・あきこ)
ITジャーナリスト
書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などについて詳しい。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。『あさイチ』『ホンマでっか!?TV』などメディア出演多数。公式ブログ: http://akiakatsuki.hatenablog.com/
(写真=iStock.com)
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