編集長の更迭や、雑誌の休刊ですむ話ではない

2009年に週刊新潮は大誤報をしている。2月5日号(1月29日発売)から4号にわたって、朝日新聞記者2人を殺傷した朝日新聞阪神支局襲撃事件(いわゆる赤報隊事件)の実行犯を名乗る男の手記を載せたのだ。

週刊新潮は誤報と判明した後もよくわからない文章を掲載するなど迷走を極めた。編集長は更迭されたが、週刊誌への不信感を高めることになった。

このままでは週刊誌は消えていく。危機感を抱いた私は、上智大学で「週刊誌が死んでもいいのか」というシンポジウムを開いた。会場に入れない人が何百人も出るなど盛況だったが、だからといって週刊誌を含めた雑誌の危機が去ったわけではない。

今回の新潮45問題は、そのとき以上の危機だろう。編集長の更迭や、雑誌の休刊ですむ話ではない。

関連記事
主張が"打倒左翼"しかない"オタサーの姫"
本当は恐ろしい"男女で一線を越える行為"
躊躇なく女性の胸を触る男の恐るべき思考
バカほど「それ、意味ありますか」と問う
7500万円タワマン買う共働き夫婦の末路