肉を食い、ジムで鍛えて判断力をアップさせるエリート
テストステロン値を高めるためのキーワードの一つ目は「肉」です。ポイントとなるのは「筋肉をつくる」という点と、その「食べ方」にあります。
テストステロンは筋肉をつくるのに不可欠なホルモンですが、筋肉をつくると、筋肉からテストステロンが出ます。これは男性でも女性でも同様です。判断力が要求されるビジネスエリートがスポーツクラブに通っているのはまさに、理にかなっていることなのです。単なる見栄でやっているわけではありません。
また筋肉を効率よくつくるには、体の中で燃焼しやすく、タンパク質を効率的に吸収できる肉を積極的に食べたいところです。なかでもラムやマトンなどの羊肉は、カルニチンというアミノ酸が豊富に含まれていて、これが精巣を通じてテストステロン値をアップさせます。もちろん筋肉アップにもプラスに作用します。
羊肉にはやや劣りますが、カルニチンは牛肉にも多く含まれています。ただし、動物性脂肪を取り過ぎると、前立腺ガンを引き起こしかねません。それが気になるなら、赤身肉を中心に食べるといいでしょう。動物の赤身肉には鉄分などミネラルも豊富に含まれています。その意味で馬肉もおすすめです。
ちなみに、赤い色を見ることもテストステロン値を上げる要因になります。だから、最初から焼かれた肉を食べるよりも、最初に赤い生肉を見ておいて、それを目の前で焼いたほうがテストステロン値は上がります。真っ赤な馬刺しを口に運ぶのも、効果があります。
「バーベキュー」で集団を率いるといい
肉は、テストステロン値を上げる食べ方ができる点でも秀逸です。実は、何を食べるかも大事なんだけど、バーベキューなどで、大人数で食べる雰囲気が大切なのです。野外で、かたまり肉をナイフで削って食べるような豪快な食べ方もいい。
ただ、大人数で食べる際に心がけたいのは、「自分がほかのみんなに食べ物を振る舞う」こと。一つ一つの材料に火が入り、「よし、食っていいぞ」と言える人間のみ、テストステロン値が高まります。なし崩し的にみんなに食われちゃダメなんです(笑)。
バーベキューがさらにいい点は、“火”を感じながら食べられること。人間は、火を見ると燃えるものがある。特に男は、原始に帰るような本能を呼び覚まされる。火をいじることはやはり大事です。和風なら囲炉裏での料理もいいですよ。
これらを手軽に家庭で実現するなら「すき焼き」がおすすめです。下準備は誰がやってもいい。なんなら、自ら調理する必要もありません。「まずネギを焼いて」「次は肉を入れて」と口先だけの“鍋奉行”でいいのです。ただし、「よし、食っていいぞ」と号令をかける権限だけは手放さないでくださいね。昭和の時代に威張り散らしていたわがままオヤジのイメージでしょうか(笑)。
もし、鍋を囲む集団に女性が入ると鍋奉行はもちろん、そうでない男性もテストステロン値がアップする可能性が高くなります。ただし狩猟時において、獲物を追いかけている時の男性はテストステロン値がアップするものの、獲物を仕留められないと急激に落ちてしまうことは覚えておいてください。
さて、テストステロン値を上げるキーワードはまだあります。