SCHEDULE:休日編
積もりに積もった1週間の疲れ。どう癒やすか
温泉に1泊して、体も心も休めよう
今週は精一杯働いた。休日は落ち着いた温泉旅館で癒やしたい。絶景露天は楽しみだ。何度も入ろう。
▼【待った!】「自宅でゆっくり」がベスト
疲れをとるため、温泉に1泊旅行へ。一見いいアイデアだが、梶本院長によれば「もってのほか」だという。
まず温泉地まで長時間移動して疲れているところへ、「せっかく来たのだから」と3回も4回も温泉に入ると、急激な温度差を何回も経験することになる。こうなると自律神経は疲労困憊してしまうのだ。
「温泉で疲れがとれた気がするのは、非日常的な解放感が疲れを覆い隠すからにすぎません」と梶本院長は断言する。
「みなさん旅館やホテルに着くと部屋の中や施設の中を探検するでしょう? あれはアウェーで自分の身の安全を確保しようとする本能的な行動。つまりリラックスなどしていないんです」
土日は家でゆっくりする。それが自律神経のためには一番だ。
千葉大学大学院人文科学研究院教授
大阪市立大学文学研究科後期博士課程修了後、カナダYork大学研究員などを経て現職。専門は実験心理学。著書に『「時間の使い方」を科学する』など。
梶本修身
東京疲労・睡眠クリニック院長
医学博士。大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授。大阪大学大学院医学研究科修了。『すべての疲労は脳が原因』など著書多数。