男性の品性を疑わざるを得ない

週刊現代(3/17号)に掲載された元婚約者の「告白」によれば、佳代さんは、結婚を前提に、お互いの総収入を等しく分けることにしてくれと、彼にメールを送ってきた。

その上、事実婚を知られると亡くなった夫の年金がもらえなくなってしまうため、注意してくれとまでいってきた。

彼の生命保険の受取人が娘になっていたのを、自分にしてくれともメールをしてきた。

メールのいくつかは誌面に掲載されているから、2人の間でこうしたやり取りがあったのだろうが、何度もいうが、これは私信である。

それもお互いが結婚しようと合意していた時期に、やり取りをしていたものだ。そうした私的なやり取りを、週刊誌で暴露するというのは、この男性の品性を疑わざるを得ない。

「彼女に貸した400万円が手元にあれば」というが

週刊文春(3/15号)は、こうした元婚約者の告発には批判の声がないわけではないとしながら、この元婚約者が告発に至った経緯を書いている。

彼は秋田県出身で、高校卒業後、上京してスイスの高級腕時店で修業したという。その後、フランス系のメーカーで、万年筆などの修理の仕事をしていた。

だが昨年6月、パリの本社から雇用契約の打ち切りをいい渡されてしまったそうだ。住まいのローンが残っていたため、新しいアパートに引っ越し、クルマも手放した。

その時は、彼女に貸した400万円が手元にあればと思いながら暮らしていたという。

仲のいい友人と飲んでいた時に、そのことを話すと、「それはひどい!」と憤り、その友人から女性誌(週刊女性)に話が伝わったというのである。

現代と同様のおカネを無心するメールを示し、私への返済のために宮内庁のおカネは使ってほしくない、それは税金だから、「圭くんは若い。本人が働いて稼いだお金で返せるはずです。少額ずつでも良いから、せめて『返す意思がある』ことは示してほしい」と語る。

モラル的な問題はあっても、訴訟にはなり得ない

耳障りのいい言葉だが、事実関係がこれまでとは違うところがある。元婚約者がカネを返してほしいという手紙を送ったのは、13年頃だったはずである。

最初に報じた週刊女性でも触れているように、彼は彼女から借用書を一枚も取っていないし、佳代さんは、「贈与されたもの」だと主張しているのだから、わだかまりはあっても、過去の話である。

この男性のいうことが100%事実ならば、彼女の側にモラル的な問題はあるかもしれないが、訴訟にはなり得ない。

4,5年前に起きたことを、去年のことにすり替え、結婚話が進行している最中に、週刊誌に小室家に不利な情報を流し、私信であるメールまで公開するやり口は、褒められたものではない。

そして冒頭の、圭さんには付き合っていた彼女がいたということまで暴露するのである。

フライデーによれば、その男性はこう語っている。

「(眞子さまとは別の)彼女の話が出たのは、圭くんがアメリカ留学に行った’12年9月の少し前だったと思います。圭くんと母親の佳代さん、そして私の3人で食事を終え、お茶をしていた時。佳代さんがふと、『圭ちゃん、あのお嬢さんとは、最近どうなの?』と切り出したんです」

あのお嬢さんとは、誰もが知っている有名飲食店の娘さんで、聞かれた圭さんは「仲良くしてるよ」と答えたというのである。