戦前世代は知っていた「教育勅語」の限界

国有地の取得問題などに関連し、大阪市の学校法人・森友学園の独特な教育に注目が集まっている。同法人が運営する幼稚園では、「君が代」や軍歌を歌い、「教育勅語」を暗唱し、天皇皇后の写真を飾っているというのである。

学校法人「森友学園」に売却された土地で建設工事が進む小学校=3月1日、大阪府豊中市(時事通信=写真)。

こうした「愛国教育」を賞賛するものもいないではない。だが、これで本当に愛国心が育めるのだろうか。

少し視野を広げて考えてみたい。明治維新以降、日本の教育は、世界の価値観を基軸にする普遍主義と、国内の価値観を基軸とする共同体主義とのバランスで成り立ってきた。