秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さんの結婚が延期になった。複数の週刊誌が小室さんの母親の金銭トラブルを報じたことが影響しているとみられている。お2人はどうなるのか。元「週刊現代」編集長の元木昌彦氏は、秋篠宮さまへの取材経験から「眞子さんは父親にすべてを打ち明け、助言と強い支えをもらっているはずだ。他人が心配することはない」という――。
2017年9月3日、婚約が内定し、記者会見される秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さん(写真=時事通信フォト)

結納の1カ月まえに、なぜ延期なのか?

「秋篠宮眞子さま、婚約破棄」

こんな見出しがスポーツ紙や週刊誌に出る日が来るのだろうか。

2月6日、宮内庁は秋篠宮家の眞子さんと小室圭さんの結婚式が延期になったと発表した。結納に当たる「納采の儀」が約1カ月後に近づいているこの時期になぜ?

さらにお2人の「お気持ち」を公表した中に、「秋の結婚までに行う諸行事や結婚後の生活について、充分な準備を行う時間的余裕がない」「充分な時間をとって必要な準備を行うのが適切である」という文言があり、さまざまな臆測を呼んでいる。

結婚式は11月4日、帝国ホテルで開かれる予定だったから、時間的にはまだ充分ありそうだが。再来年まで延ばせば「永過ぎた春」になるかもしれないと心配するのは、年寄りの余計なおせっかいか。

事の発端は昨年12月11日に発売された週刊女性だった。タイトルは「秋篠宮家はご存知か! 眞子さまの婚約者・小室圭さん母『400万円』借金トラブル」。

小室さんの母・佳代さん(51)が、以前付き合っていた男性から、圭さんの国際基督教大学(ICU)の授業料や留学費用、生活費を“援助”してもらっていたが、男性側からそのおカネを返してほしい、佳代さん側は贈与だったはずだから返さないと、もめているという話である。

この時はさほど話題にならなかったようだが、コバンザメのような週刊新潮と週刊文春がこの記事に食らいつき、「『海の王子』母親の430万円『援助交際』トラブル」(『週刊新潮』2/1号)、「秋篠宮家 眞子さま婚約者 小室圭さんの憂い」(『週刊文春』2/1号)と報じ、ワイドショーが取り上げたからたまらない。

瞬く間に全国的関心事になってしまった。

1人息子に「最上の教育」を受けさせたい

新潮、文春によると、相手の男性は60代後半の外資系商社マン。亡くなった佳代さんの夫・敏勝さん(横浜市役所土木課勤務)と件(くだん)の男性が顔見知りで、今度1度飲みましょうと約束していたが、敏勝さんが亡くなってしまったため、連絡が途絶えてしまった。

その後、共通の知人が開いた会で2人は知り合い、敏勝さんが亡くなったことを知らされる。長男・圭君にパソコンの知識を教えたりすることから、2人は親しさを深めていったという。

しばらくして、佳代さんから「母子家庭といわれるのが嫌なんです」と聞かされ、彼も離婚して子供も独立していたので、「それなら」と応じ、婚約することにしたのだそうである。

その男性によると、圭さんは母親を「お母さま」と呼び、佳代さんは1人息子の教育に熱心で、「最上の教育」を受けさせようとしていたという。

そのためのICUへの入学費用、アナウンススクールの授業料、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)への留学費用は、その男性が出していたそうだ。

しかしそのうち、生活費まで求めてくる佳代さんを見ていて、彼女との結婚は難しいと考え、男性側から「婚約破棄」したというのだ。