メディアが狙うのはドンの今の姿

厚生省内は、岡光氏を取材しようと100人以上の記者、カメラマンで溢れかえっていた。メディアには、汚職事件の容疑者であった岡光氏の姿をテレビカメラや写真に写し、何とかして新聞やニュース番組で報じたいという意図があった。

※ここまでの経緯は「記者100人を騙し通したわが孫子の兵法」(http://president.jp/articles/-/22063)を参照

大臣記者会見を行うと発表していたので、8階の記者会見場では各マスコミが少しでもいい撮影ポジションを撮ろうと陣取り合戦をしていた。大臣室や岡光事務次官のいる7階では、大臣や岡光氏の動向を探ろうと、記者が目を光らせている。そして、1階では事務次官の公用車の周りをカメラマンが囲み、また運転手や入り口の管理人の横にも記者が張り付き、岡光氏がもし大臣記者会見の最中にこっそり厚生省を脱出しようとしてもカメラにその姿を収め、質問をしようとしていた。