リーダーとドンの深い関係
都議会議員選挙が迫っている。小池百合子都知事当選から約1年が経ち、この連載では「ドン」とは何者なのか。そして、ドンは、私たちにとって、敵なのか味方なのかということをお話ししてきたつもりだ。それはなぜか。もちろん、読者が一番知りたいことをお伝えしたかったという気持ちもあるが、これからのリーダーが読むプレジデント誌において、リーダーとして成功するには、見えない権力も必要なのかどうかを論じたかったのだ。
都議会のドンが大復活した!
この1年、マスメディアの徹底的な攻勢に晒された内田茂氏(写真右から3人目)が、表舞台で発言する機会が増えてきた。都議選が終わり、冷静な分析ができる環境が整ったとき、改めて「ドン」の功績が再評価されると、飯島氏は考える。
この1年、マスメディアの徹底的な攻勢に晒された内田茂氏(写真右から3人目)が、表舞台で発言する機会が増えてきた。都議選が終わり、冷静な分析ができる環境が整ったとき、改めて「ドン」の功績が再評価されると、飯島氏は考える。
いうまでもなくこの国のトップリーダーは内閣総理大臣である。2001年の中央省庁改革以来、日本の行政は大きく「官邸主導」へと変化した。国の行政組織が、官邸に意思決定権限が集中するような仕組みになったのだ。政治・経済・内政・外交、あらゆる面で日本が置かれている厳しい現実を前に、この国の舵取りには、明確な理念を持った強いリーダーが必要なのだ。そして、強い指導力を発揮するには、「権力」の怖さ、権力を持つことに対する謙虚さが求められる。たくさんの人の話を聞き、そのうえで、決断すべきときにきちんと自分の意思で判断する。判断した以上はぶれない。その判断にすべて責任を持つ。
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