【月別に売り上げを比較したい】

[5]COUNTIFS関数をマスターしよう

COUNTIF関数の条件は1つだけだが、それに「S」のついたCOUNTIFS関数は、複数の条件指定が可能。複数条件を満たしたデータの個数だけを数えてくれる。それに指定した日付の月だけを表示するMONTH関数を組み合わせることで、さらに便利に。

MONTH関数=MONTH(シリアル値)
COUNTIFS関数=COUNTIFS(検索条件範囲1,検索条件1,検索範囲2,…)

(a)販売履歴データの中から、6月の商品別データだけを計算する。下準備として「売上日」の右に「売上月」の列を作る。

(b)「売上月」のセルにMONTH関数を挿入し、「売上日」のセルを指定。4月 日であれば、「4」の数字のみが表示される。

(c)そのまま下にコピーすると月だけが並ぶ。なおシリアル値とは日付や時刻を扱う数値で、「1月」は「1」と表示。

(d)商品別データの下に月数を入力し、PCの販売数にCOUNTIFS関数を挿入。最初の条件として、範囲に商品リストを、検索条件にPCのセルを選択。その次に2つ目の条件として、範囲に「売上月」を、検索条件に「6」を選択する。

【完成】「商品がPC」「売上月が6月」という2つの条件にあった「1」の数字が出てくる。計算式をそのまま下にコピーして完成。

[6]SUMIFS関数をマスターしよう

SUMIF関数を覚えたら、複数条件を満たすデータだけを合計してくれるSUMIFS関数も使ってみよう。左式にある「合計対象範囲」とは難しそうだが、売り上げに関する合計を出したいのであれば、売り上げ全体を指定すると考えればよい。

SUMIFS関数=SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,…)

(a)「商品がPC」「売上月が6月」という2つの条件を満たす売り上げを計算する。

(b)PC売上のセルにCOUNTIFS関数を挿入。スキル24と同じ条件範囲と検索条件を選択し、合計対象範囲として「売上」を選ぶ。

【完成】2つの条件を満たした合計の値「150000」が計算される。このセルを下にコピーすれば、できあがり。