【顧客リストを都道府県別に集計したい】
[7]COUNTIF関数を部分一致で使おう
顧客リストの中から特定の住所を数えたいとき、使えるのがCOUNTIF関数。ただし番地や丁目が記されているセルを範囲に指定し、都道府県を検索条件にしても、完全一致しないのでうまく探し出すことができない。そこで覚えたいのが部分一致のテクニックだ。
COUNTIF関数<部分一致>=COUNTIF(範囲,"*検索条件*")
(a)COUNTIF関数を挿入し、範囲に顧客リストの「住所」を、検索条件に「都道府県」を指定する。
(b)そこで検索条件を部分一致に。東京都のセルを“*&と&*”で挟むと、範囲の中から東京都を含むセルを見つけ出してくれる。
【完成】そのまま下にコピー。都道府県ごとの顧客数が計算され、どの地域に顧客が集中しているか、すぐに理解できる。
[8]COUNTIF関数を応用しよう
[7]を応用して、都道府県からさらに市区町村まで掘り下げ、顧客数をカウントしてみよう。特別に新しい関数は必要なし。これまで出てきた関数を応用して、表を作成できる。
(a)基になる顧客リスト。下の表に、探したい都道府県と市区町村を入力する。
(b)住所がまとめて表示されるよう、2つのセルの右にそれぞれを足す計算式(この場合、=B16&C16)を挿入。
(c)そのままセルを下にコピー。市区町村までの住所がずらりと表示される。
(d)表示された住所の右に、COUNTIF関数を挿入。範囲は顧客リストの住所を、検索条件は住所を部分一致で指定。
(e)計算式を下にコピーすると、部分一致で検索された市区町村レベルの顧客数が出てくる。
【完成】都道府県+市区町村をあわせてひとつの条件を作るのではなく、COUNTIFS関数を使って複数条件を指定する方法も。