地銀向けシステム、インターネットバンキングで実績

――地銀向けに「NEXTBASE」というサービスを提供しているが、この内容は?
吉川武志・日立製作所金融システム営業統括本部・事業企画本部長

「NEXTBASE」は日立が提供する勘定系、外接系などの基幹系システムの地域金融機関向け共同アウトソーシングサービスで、現在、12行が加盟している。サイバー攻撃に対する対策や、セキュリティ教育・訓練にも共同で対応している。

ほかに、「Banks'ware」という基幹系業務に加え、情報系にも対応した地銀向けシステムがあり、地銀3行で稼働中。また、静岡銀行と共同で、オープン基盤製品を採用した勘定系システムを構築中で、京葉銀行での採用が決まっている。

そのほか、インターネットバンキングやATMなど金融系ビジネスで多数の実績を誇っている。

――金融ビジネス全体の売り上げ実績、計画はどのようか?

今年度から開示を始めており、2015年度売り上げは3798億円。その内訳はメガバック向けが36%、保険・証券が28%、地域金融機関26%、グローバル(ペイメントサービス他)10%。目標としては2018年度に売り上げ3850億円を目指している。

金融のIT投資は引き続き活況を呈するものと考えており、日立の情報事業の中でも最注力分野のひとつとして、今後もフィンテックに取り組んでいく。

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