<チェックその3> ※すべての人が対象

以下の手順で、指を見てください。

(1) 片手をしっかり前に伸ばして人差し指を立てます
(2) 指を両目でみます。
(3) 指を少しずつ顔に近づけます

少しでもぼやけて見えたのは何センチくらいでしたか?

【結果】
20cm以下:まだ老眼ではないようです
30cm以下:グレーゾーンです。もしかしたら老眼が始まっているかもしれません
30cm以上:老眼です

チェックその1は「老眼」、その2は「スマホ老眼」かどうかのチェックです。ともに2個以上該当していた場合、老眼で、なおかつスマホ老眼になっている可能性があります。

チェックその3で、指がぼやけた距離が30cm以上離れた場所だったら、ほぼ老眼確定と思っていいでしょう。30歳くらいでは15cmくらいまで近くが見えますが、45歳でだいたい30cmくらいまで離れてしまいます。30cm以下ぎりぎりくらいでも、「最近本やパソコン、スマホを見るのが疲れるようになった」と思う方は可能性が濃厚です。

「スマホ老眼」も「老眼」も症状は同じ

眼科の専門医、平松類先生(彩の国東大宮メディカルセンター)

「老眼」……あまり良い響きではありませんが、年齢を重ねたことで、手元が見づらくなってしまうことを昔からそう呼んできました。最近では「スマホ老眼」という言葉も生まれています。老眼は高齢者がなるもので、スマホ老眼はスマートフォンばかり見ている若者がなりやすい目の疲れなのでしょうか?

平松医師によれば、その症状はどちらも同じで、原因が違うだけだといいます。

「原因が年齢か行動かという違いだけで、症状は同じです。手元が見にくい、目が疲れやすい、遠くや手元などをみるとピントが合いにくい、頭痛がしやすい、肩こりがする、夕方以降見にくい、週末見にくい、集中力が続かないなどの症状が出たとき、もし年齢が40歳以上ならまず老眼を疑います。若い方なら大丈夫か、というとそうでもありません。若くても老眼の方はいますし、老眼の方でも、年齢だけでなくスマホ老眼も原因の方もいらっしゃいます」

<老眼/スマホ老眼の症状>
― 手元が見にくい
― 目が疲れやすい
― 遠くや手元などをみるとピントが合いにくい
― 頭痛がしやすい
― 肩こりがする
― 夕方以降見にくい
― 週末見にくい
― 集中力が続かない