聞き手にいい印象を与える話をするには、どんな工夫ができるでしょうか。ビジネス会話の達人である澤円さんは、「ギャップを活用した話し方」が効果的だと言います。自然なかたちで聞き手の興味を引くことができ、相手に共感を抱かながら、ビジネスのアクションにもつなげていける――そんな、効果的な言葉の使い方をお伝えします。

自己紹介は失敗体験や苦労話とセットで話す

相手の記憶に残る話をするためには、話し手に関するエピソードも重要な要素です。いわゆる自己紹介ですが、コツは「こう見えてわたし○○なんです」というギャップが大きいほど、聞き手の興味を引く話になります。

たとえば、小柄で華奢に見える女性が、「こう見えてわたしは空手3段です」というと、ちょっと興味を持ちませんか? あるいは、屈強な男の人が、「こう見えてわたしの特技は手芸です」というと、見た目とのギャップから驚きが生まれるはずです。

(構成=岩川悟、辻本圭介 図版作成=佐藤香奈 写真提供=株式会社圓窓)