オリックス シニア・チェアマンの宮内さんが3分間レッスンの読者のみなさまの質問にお答えします。(2021年11月8日レター)
【読者】サービス業で品質管理のマネジャーを担当しています。わが社では、“お客様は神様”という暗黙の了解があります。営業担当がとってきた案件は、納期は変わらずに、お客様の意向のままに業務負担が増えてしまう傾向があります。「これは大きな案件だから」「わが社としてずっとおつきあいしたいお客様だから」といった営業ファーストの考え方が根底にあるため、気づくと仕事量が増大してしまい、製作担当者の労働時間が増えてしまいます。
これでは、会社全体の労働生産性が下がる一方で、売上が増えても、その分コストがさらに増えていくという危惧があります。品質管理を担保しなければならない立場として、営業部にこのままでは会社全体のためによくないことを伝え、申し入れをしたのですが、なかなか変わりません。製作担当者の離職も増えていて心配です。労多くして利が少なくなる状況が続きそうです。
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(構成=今井道子)

