コミュニケーションにおいて言葉を重視している後藤会長。日常の仕事でも言葉の力は大きいと言います。チャーチルも指摘した日本語の特性を意識して、心掛けている工夫とは――。(2024年1月29日レター)
われわれの世代には、男は黙って背中で語れ、という価値観があります。私が過ごした成蹊中学・高校では、蹊を成すという言葉をよく聞きました。これは「史記」の言葉で、「桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す」からきています。
桃や李は何も言わないけれど、花や実の香りを慕って人が多く集まるので、その下には自然と道ができる。つまり、徳ある人のところには自然と人が集まるという教えです。このように、多弁を弄することなく人徳を積みなさいという教育を受けた世代ではありますが、伝える際の言葉の力は何よりも大切にしています。
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(構成=今井道子)

