日々のビジネスにおいて、これまでやってきた方法だから、と十分に検討せずに決定していることはないでしょうか。あとから「この方法で本当に正しいのだろうか」と不安になっていては、全力で実行に移せません。
迷いを消すためには、選択肢評価による情報整理が役立ちます。さっそく見てみましょう。

後悔してからでは遅い

日々のビジネスの現場で、次のような場面に遭遇した経験はありませんか?

例えば、人材マッチング会社のA社。新しいマッチングサイトの開発パートナーを選ぶ際に、選択肢の検討が不十分で、当初の想定よりかなり高額の開発費を支払う結果になりました。しかも開発は遅れ、サイト自体の質も満足がいかないものの、これ以上遅らせられないために妥協せざるを得ない状況です。きちんと選ばなかったせいだと、経営者も事業責任者も悔やんでいます。

(図版作成=大橋昭一 撮影=的野弘路)