オリックス シニア・チェアマンの宮内義彦さんは、ビジネスリーダーが判断を下すには「マクロ観」が必要だと言います。世界経済をどう読めばいいのか、材料・情報はどう集めればよいのか、そして、どう判断すればよいのか。(2020年11月23日レター)

【井上】宮内さんはつねづね「ビジネスリーダーはマクロ観を持て」と指摘されています。あらためてお聞きしますが、「マクロ観」というのは、どういったことをさしていますか。

【宮内】ビジネスリーダーの方々の話を伺っていると、皆さん仕事に真剣に取り組まれていて、自社や業界の動向についてはくわしく語られるのですが、国際政治や世界経済といった大きな動きに関心を持つ人は少ないように感じています。

(聞き手=井上智洋 駒澤大学准教授 構成=今井道子)