井伊社長にとって社員との意見交換会は“真剣勝負の場”。すべての社員に気づきを与えることが経営者の責務、と語る井伊社長に伝え方の極意を聞きました。(2024年3月18日レター)

わが社では、「doco de mo(ドコデモ)社長室」という社長と社員の意見交換会があります。1カ月に1週間程度は、地方に「doco de mo社長室」を置くようにしています。地方の社員とのダイレクト・コミニケーションです。意見交換会と言いながら、この会の主旨は社長の考えを浸透させることですから、8割方、私が話しています(笑)。

社員に対して「こうしなさい」と指示を出せば、社員は気持ちがのらなくても従ってくれるでしょう。しかし、そのような腹落ちしていない仕事は、社員にとっては「やらされごと」になってしまいます。そうならないように、この仕事をやる理由を理解し納得してもらえれば、「やらされごと」が「やるべきこと」に変わります。

(構成=今井道子)