話がわかりやすければ、頭がいいと思われる
頭がいい人は、なぜわかりやすい話ができるのか。まずこのテーマを2つの要素に分解してみます。「頭がいい人」と「わかりやすい話」です。どちらもよく耳にする表現ですが、それぞれ何を意味しているのでしょう。
まず、頭がいい人とはどんな人か。社会に出てから評価される頭のよさとは、「他者から信頼される能力」だと私は考えています。もちろん、テストで測れる学力が不要だというわけではありません。しかし、ひとりで完結する作業に対しての能力が高いだけでなく、同僚や友人、家族など他者から頼られるのが「頭のいい人」であるはずです。
別の言い方をしてみましょう。IQなどの客観的な指標を使わないとすれば、頭のよさは誰が決めるのか。自分ではないことは確かです。自分で自分のことを「頭がいい」と決めていたら、それは頭がいいとはいえないでしょう。自分でなければ、他者しかいません。
つまり頭がいい人とは、まわりの人から「頭がいい」と思われる人。そして、他者からの信頼を獲得することで、誰でも頭がいい人になれるのです。
続いて、「わかりやすい話」を定義しましょう。私は2つの条件があると考えています。①相手の知りたい情報が含まれていること。そして、②整理されていてムダがないことです。
たとえば、あなたがまとまりのない話をしてしまったとき、相手が「つまり、こういうことですよね」とあなたが伝えたい内容をシンプルに表現してくれた……こんな経験はありませんか。
このとき、あなたは「頭がいい人だな」「この人に聞いてもらってよかった」と思うはずです(ちなみに、この力がまさに言語化力なのですが、それは後述します)。
要するに、「頭がいい人は、なぜわかりやすい話ができるのか」という問いは、順序が逆です。頭がいいから話がわかりやすいのではなく、話がわかりやすいから、頭がいいと思われるのです。
もっとも大切なのは積極的に「聞く」こと
では、どうすれば相手が知りたい情報を正確に把握し、それを整理してムダのない形で伝えられるのでしょうか。
言語化力について考える前に、もっとも重要なのが話す前の「理解」です。相手が知りたいことを話すためには、まず相手の話を理解する必要があり、そのための方法が「傾聴」です。
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