がんを予防するには、何を摂取するといいか。医師の佐藤典宏さんは「一般的に、砂糖など糖類の摂りすぎは体に悪いと言われており、肥満やメタボリック症候群、糖尿病、脂質異常症、さらには、がんのリスクを高めると報告されている。一方で、糖分だけではなくミネラルやポリフェノールなど、原料となる植物の栄養成分が残っている砂糖は、がんのリスクを下げることが分かっている」という――。

※本稿は、佐藤典宏『専門医がやっている「がん」にならない50の習慣』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。

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写真=iStock.com/kazoka30
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「100%フルーツジュース」で、すべてのがんリスクが12%増

フルーツジュース、とくに「100%フルーツジュース」と聞くと、なんとなく健康的なイメージがありますよね。少なくとも、コーラなどの砂糖が入った清涼飲料水よりは体によさそうな気がします。

スーパーに行くと、リンゴジュースやグレープジュースなどたくさんの種類がありますし、朝はフルーツジュースを飲む習慣がある人もいるでしょう。

では、がんの予防の点からは、フルーツジュースは問題ないのでしょうか?

じつは、ここに意外な落とし穴があるのです。

フルーツジュースとがんとの関係について、2019年にBritish Medical Journalという雑誌に報告された論文によると、フランスから報告された大規模な前向き研究で、10万人以上の成人男女(平均年齢42歳)を対象として詳細な食事内容のアンケート調査を行い、がん発症リスクとの関連を調査しました。

その結果、100%フルーツジュースを最も多く飲む人では、ほとんど飲まない人に比べて、すべてのタイプのがんのリスクが12%上昇していたとのことです。

では、フルーツジュースの何ががんリスクを高めるのでしょうか? 答えは、果糖(フルクトース)です。