学歴の高い女性は、婚活で不利なのか。アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんは「自分より学歴や収入が高い女性を避ける男性もいるが、むしろ、昨今の婚活市場では、経済的にも精神的にも自立しているパートナーを求める人が男女ともに多い。アラフォー・アラフィフ世代ならなおさらだ」という――。

「婚活沼」にハマりやすい女性の共通点

婚活沼とは結婚すると決断しないままずるずると婚活し続け、異性との間に起こる現実に一喜一憂する状況を指す。

婚活沼にハマってしまう理由は、人によってさまざま。

婚活中のアラフォー・アラフィフ女性の中には、高い学歴やキャリアを持つ女性も多い。今回は、「高学歴の自分に釣り合う結婚相手が見つからない」と悩む女性のケースを紹介する。

結婚相談所の男性は「自分には釣り合わない」

K子さんは、商社に勤務する39歳。華奢でショートカットが似合う、涼しげな美しさを持つ女性だ。「40歳を前に本格的に婚活を始めることにした」とのことで、結婚相談所を訪れた。

実は、K子さんは30歳になったときにも一度、結婚相談所に登録して婚活をしたことがあるという。当時のことを聞くと「結婚相談所に登録している男性は自分には釣り合わない人ばかりでした。私は慶應大学卒なのですが、私が慶應を出ていると知ると、男の人は引け目を感じてしまうみたいでした。男性って、多かれ少なかれ学歴コンプレックスを持っていますよね」と語るK子さん。

果たしてそうだろうか。

スマートフォンを使用している女性の手元
写真=iStock.com/Jajah-sireenut
※写真はイメージです

2度目の婚活では、K子さんはいくつかの婚活アプリにも登録していた。

「メッセージのやりとりをしている男性の中に、気になる人がいる」という。アプリにはいろいろな人が登録しているため、あきらかにひやかしの人や、容姿のことにばかり触れてくるような人も多いが、彼とは「まともに会話が成立する」のだそうだ。

その相手から「一度、会いませんか」と誘われているが、K子さんは躊躇している。理由は、彼の学歴だ。3歳下の彼は、医療系の専門学校を卒業している。現在は医療機関で仕事をしていて、年収は600万円とのこと。

「専門学校卒で年収600万円なんて、すごいと思います」とK子さんは言うが、「でも、もし私が出た大学名を知ったら、相手は気後れしますよね」と付け加えた。