GW明けの「五月病」を乗り越えるには
ゴールデンウィークが明けると、なぜか心が重い──。休み中は楽しかったはずなのに、職場に戻った途端、気分が落ち込んだり、眠れなかったり、何をするにもやる気が出なかったり……。それはあなただけではありません。むしろ、多くの人がこの時期に感じている"心の揺らぎ"です。
新年度のスタートから約1ヵ月。気を張って頑張ってきた心と体が、連休中にふっと緩んだことで「本当の疲れ」に気づくタイミングでもあります。さらに、休み明けの「社会復帰プレッシャー」が加わり、自律神経が乱れたり、抑うつ気分に陥ることも。まさにこの時期は、ビジネスパーソンの心の曲がり角とも言えるのです。
そんな「連休明けの不調」に、私たちはどう対処すればいいのでしょうか? 特別な治療やカウンセリングが必要なケースもありますが、多くの場合、日々の生活の中に"整えるヒント"が隠れていることも少なくありません。
今回は、プレジデントオンラインで反響のあった3本の記事を紹介します。果物や飲み物といった"身近な食べ物"を通じて、気分を整えたり、不安を和らげたりできる──そんな科学的根拠に基づいたヒントが詰まった内容です。
「1日2個、切ってスプーンで食べるだけ」メンタル不調に効く身近な"あの食べ物"
※出典:プレジデントオンライン(2021年7月7日公開)
心の不調は日々のストレスによって引き起こされるもの。しかし最近は、食生活や栄養がメンタルヘルスと密接に関わっていることがわかってきました。日本の精神栄養学の第一人者である功刀浩教授が「キウイフルーツはもっとも効率的に栄養を摂取できる『ポジティブ・フード』の一つ」と語るその理由とは。<記事を読む>
この果物には、鉄を吸収するビタミンC、葉酸、たんぱく質(アミノ酸)を分解するアクチニジン、食物繊維などの「心をポジティブにする栄養素」が含まれていると言います。気分の落ち込みがちな朝にぴったり。簡単に摂れる食材で、連休明けの"心の栄養補給"にも最適です。
抗うつ薬と同じくらい不安を減らす作用がある…医師が「心に効く」と言うスーパーで買える"身近な食材"
※出典:プレジデントオンライン(2023年8月15日公開)
「『食べる』という行為は、孤独感を解消する効果がある」と語るのは、浜松医科大学名誉教授の高田明和さん。オックスフォード大学の研究では、オリゴ糖がストレスを軽減し、不安を減らしたとの報告があり、その効果は抗うつ剤と同じ程度だったと言います。腸内環境とメンタルヘルスの密接な関係にも、今あらためて注目が集まっています。<記事を読む>
日本の食卓でもおなじみの「ある発酵食品」などを通じて、"腸を整えること=心を整えること"というアプローチが、科学的に裏づけられています。気分が落ち込みがちな時こそ、「何を食べるか」に意識を向けてみると、思わぬ変化が訪れるかもしれません。
1日2~4杯飲めば幸せホルモンが増え、うつ病のリスクが低下…ハーバード大が効果を実証した身近な飲み物
※出典:プレジデントオンライン(2024年6月19日公開)
「交感神経を活性化させ、気分をすっきりさせる効果のある飲み物がある」──そう語るのは、順天堂大学医学部の小林弘幸教授。この飲み物には、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれています。抗酸化作用や末梢血管を拡張させる作用があり、血流を促進する効果があると指摘されています。ハーバード大学の研究では、1日に2~4杯飲むことで、うつ病や自殺リスクを大幅に下げることが実証されました。<記事を読む>
カフェインの摂りすぎは自律神経を乱す恐れがあり注意が必要ですが、上手に摂り入れることで"飲むメンタルケア"に役立ちそう。便秘解消や腸内環境への良い影響もあり、体調を崩しやすい季節の変わり目にもぴったりです。
「気分が沈む」と感じたら、それは心が出してくれているSOSかもしれません。難しいことをしようとせず、まずは"食べる"という日常の行為から、心と体にやさしく寄り添っていきましょう。
小さな積み重ねが、きっと次の1日を少しだけ軽くしてくれるはずです。