360度以上になると有毒なガスが放出される

健康への影響が懸念されている一部の有機フッ素化合物(PFAS)について、環境省は水道水の「水質基準」項目に追加する方針を決定し、3月27日までパブリックコメントを実施中だ。PFASのうち、PFOS、PFOA合算で1リットルあたり50ナノグラムを水質基準とし、2026年度から施行される見込み。PFASについてこれまで定められていたのは「暫定目標値」で、検査が法的に義務付けられていなかった。水道法に基づく基準となれば、水道事業者である自治体などに、定期検査と基準を超過した場合の対策が義務付けられる。

コンロの上のフライパン
写真=iStock.com/Volodymyr Bushmelov
※写真はイメージです

市民のPFASへの不安が高まるにつれ、「フッ素樹脂加工のフライパンは危険」という情報もソーシャルメディア(SNS)で目立つようになってきた。フッ素樹脂加工の鍋は、テフロンやダイヤモンドコート、マーブルコートなど、さまざまな名称で販売され多くの家庭で使われている。不安になった人も多いだろう。実はこの情報、流されては科学的に否定されるという現象をこの10年ほど、繰り返している。PFASに対する不安につけ込み、またもや再燃、である。