トランプ関税で注目される“対日技術依存”の裏側、愛子天皇待望論の背景にある制度的な盲点、そして「コメ不足」は本当に農家のせいなのか。今週、話題を呼んだ社会・政治の深層を読み解く3本をピックアップしました。
水田はあるのに「主食のコメ」を作らせない…「コメの値段を下げたくない」農水省がこっそり続ける減反の実態
キヤノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹はこう指摘しています。
大量の過剰米在庫を抱えた政府は、二次にわたり3兆円もの財政負担をして、家畜のエサ用などに過剰米を安く処分した。これに懲りた政府は、農家に補助金を出してコメの生産を減少させ、政府が買い入れる量を制限しようとした。これが減反政策の始まりである。しかし当時は、JA農協は「全量政府買入れ」を主張して簡単に減反に応じなかった。減反に応じる代わりに…全文はこちら
だから国民の「愛子天皇待望論」はここまで高まった…専門家が指摘する"愛子さま人気"だけではない理由
皇室史に詳しい宗教学者の島田裕巳さんは「愛子天皇人気」を以下のように分析しています。
この時期の世論調査では、女性天皇を容認する意見が高い支持を得ており、愛子内親王の誕生はそれに拍車をかけた。おそらく、このことについて、「容認」ということばを使うのは、事態を正しくとらえたことにはならないはずだ。むしろ国民は、愛子天皇が誕生することを強く願った。男性よりも女性のほうが天皇にふさわしい。そのように考えた国民も少なくなかったことだろう。そこには…全文はこちら
日本は関税を下げる「最強の切り札」を持っている…トランプ大統領が喉から手が出るほど欲しい"日本の技術"
日本工業大学大学院技術経営研究科の田中道昭教授によると、トランプ大統領は日本のある技術を欲しがっているといいます。
トランプ政権の掲げる二大戦略「関税強化」と「ドル安誘導」の両面で日本との本格的な交渉に臨むことが予想される。米国債を活用したドル高是正案など、極めて高度な金融交渉も視野に入る。このような状況下、日本の輸出企業にとっては「関税」と「通貨」のダブルパンチが現実化する恐れがある。日本政府は、防戦一方の交渉に終始するのではなく、米国にとって戦略的に意味のある“能動的提案”を行う必要がある。筆者は、その最有力分野が…全文はこちら