アラフィフの娘2人が働けず、未来が描けない
関東地方に住む米田家には、働くことのできない2人の娘がいる。
次女(47)は双極性障害と診断され、障害年金(2級)を受給しているが、長女(50)は若いときから病院の受診を拒み続け、今までに診断を受けたことがない。
父親(78)が退職した65歳の時点では、米田家には7000万円を超える貯蓄があった。それが、退職してからの13年間で、半分くらいにまで減ってきている。毎月の赤字が10数万円で、車の維持費や固定資産税、家電の買い替え費用などの特別支出を加えると、年間の赤字額は200万円を超えている。年間赤字の多さが、貯蓄が速いペースで減ってきている原因である。
【米田家の家族構成】
父親・78歳
母親・77歳
長女・50歳(無職)
次女・47歳(無職)障害年金受給中
【米田家の資産状況】
現在の貯蓄
父親 2800万円
母親 800万円
計 3600万円
自宅は持ち家(築33年)
【米田家の収入】
年金額
父親 月16万円
母親 月5万円
世帯計 月21万円
※次女の障害年金(月6万8000円)は本人がこづかいなどに充当
【米田家の支出】
(生活費 内訳)
食費 13万円
日用品 2万円
電気・ガス・水道代 3万円
通信費(スマホ3人分+Wi-Fi) 2万円
こづかい(夫) 2万円
こづかい(妻) 2万円
こづかい(長女) 5万~7万円
医療費 2万円
交通費 1万円
ガソリン代 1万円
教養娯楽費(新聞代、NHK代含む) 2万円
月約35万~37万円
赤字の原因のひとつは、月5万~7万円の長女のこづかいにある。長女は、韓国のヴォーカルグループに傾倒しており、推しグッズを集めたり、イベントに参加したりするために、年に2回ほど、訪韓している。長女は無職なので、推し活の原資は親からのこづかいだ。月のこづかいを貯めて、訪韓費用に充てているそうだが、追加で無心されることもある。