30代、40代の「アイデンティティ危機」と重なる

ミドルマネジャーがしんどい思いをする原因の1つに、「アイデンティティ・クライシス」と呼ばれるキャリア課題があります。これは「私らしさ」の認識が揺らぎ、自分が何者なのか、なんのために働いているのかがわからなくなる現象のことでした。

「新たなアイデンティティの探究」を通じてこれを乗り越えていくことこそが、冒険的世界観における「成長」だという論点は、すでに本書の[第1章]で触れたとおりです(102ページ)。