実家や身の回りの整理をしたいと思ったとき、何から始めたらいいのか。ミニマリストのTakeruさんは、「自身の親族の生前整理を通して『心の底から片づけてほしいもの』『これからの生活で増やさないように気をつけてほしいモノ』がある。残された子どもや兄弟を苦しめないために、まずはこのアイテムを片づけよう」という――。

※本稿は、ミニマリストTakeru『60日で9割捨てる片づけ術』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

一番にやるべきことは「貴重品」の整理

生前整理するにせよ、遺品整理をするにせよ、真っ先にやるべきことは「貴重品」の整理です。重要なモノをひとまとめにして、大切に保管しましょう。

例えば、以下のものが貴重品にあたります。

〈例〉運転免許証、マイナンバーカード、年金手帳、通帳、印鑑、クレジットカード、鍵(家・車・自転車等)、健康保険証、病院の診察券、お薬手帳、重要書類、スマホ(携帯電話)、貴金属、資産性のあるもの、エンディングノート、ログインパスワードなどが書かれた紙など。

なぜ真っ先に「貴重品」の整理が必要なのかといえば、祖母と叔父の生前整理のときに、モノが多すぎてすぐに貴重品が見つからなかったからです。そして、こちらが想像していない場所から出てきたので非常に苦労しました。

遺品整理・生前整理のときは、誤って家族が捨ててしまわないよう、まとめて保管しておきましょう。大事な貴重品がひとまとめになっているだけで、貴重品以外のモノが一気に片づけやすくなります。

さらに、入院や介護が必要になった際も、貴重品がまとめられていることで身内が対応しやすくなります。そして、万が一お亡くなりになった場合、相続の手続きを進める際も負担が減るでしょう。

古い貴重品は必ず処分しておこう

そして、ぜひあなたにやってほしいのは、古い貴重品を必ず処分することです。

例えば、使ってない財布や期限切れの免許証・クレジットカード、古い通帳、用済みになった書類、何にも使ってない印鑑・鍵、全く通ってない病院の診察券などです。叔父の生前整理のとき、古い貴重品が山ほど出てきたので、「残すべき重要なモノか、捨ててもいいモノか」を判断するのにかなり苦労しました。

ということで、僕はいつ死んでもいいように貴重品を1箇所にまとめ、わかりやすい所に保管しているだけではなく、他のモノも必要最少限にしています。つまり、僕に万が一のことがあれば、妻が一瞬で貴重品を見つけることができます。

何より、僕の遺品整理はものの10分あれば終わるでしょう。洋服が10着、仕事道具が5点、リュックサック1点、靴1点、傘1点、寝具1点、貴重品(通帳、印鑑、カード類、重要書類等)くらいしかないので、遺品整理は一瞬で終わります。

そして僕は、「エンディングノート」ならぬ「エンディングペーパー」を作成し、僕がこの世を去ったときのために、銀行口座・証券口座のパスワードといった重要情報を、「1枚の紙」にまとめて保管してあります。

【図表1】僕のシンプルなエンディングペーパー
出典=『60日で9割捨てる片づけ術』(クロスメディア・パブリッシング)

僕は普段から「より少ない暮らし」なので、記入事項が非常に少なくシンプルに済みました。でも、モノが多い人だと全てを把握・管理するのも大変だし、それを相続・遺品整理する家族はもっと大変になります。重要情報の管理も、少ないに限ります。

あなたもこれを機に、エンディングノートを作ってみてください。きっと、あまりの大変さにモノを減らしたくなるはずです。