寝室は、来客を通す玄関やリビングと違って、自分や家族しか見ないプライベートな場所。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智さんは「その家の寝室を見れば『お金の貯まる家』か『貯まらない家』かどうか、すぐにわかる。お金が貯まる家の寝室に変えるためには、3つのステップが必要」という――。

貯まらない寝室は「倉庫化」している

これまで多くの家にうかがってきました。経験から、その家の寝室を見れば「お金の貯まる家」か「貯まらない家」かどうかがすぐにわかります。

お金の貯まらない家の寝室は、大抵「倉庫」になっているからです。

散らかった寝室
写真=iStock.com/denozy
※写真はイメージです

具体的には、ベッド周りに化粧品やペットボトル、食べ物などが規則性なくゴチャゴチャと置かれて、床に本や雑誌がぐちゃっと積まれたり、脱いだ服がグチャッと放り投げられてたりしている……といった様子です。

そのほかクローゼットもパンパンに詰まっていて、扉が閉まらない。そしてベッド下には、中に何が入っているかわからない段ボールや紙袋が押し込まれたまま、放置されている……。

またストーブや扇風機など、季節外の家電も放置されています。快適に過ごせる状態ではなく、まるで倉庫のように物が溢れているんですね。

「寝室の汚い家」にお金が貯まらない理由

では、なぜ寝室が倉庫化するのでしょうか?

それは、家の中でもいちばんのプライベートゾーンだから。来客があっても、寝室までは入りません。つまり寝室は、自分の最も内なる部分なのです。だからこそ寝室が汚れているのは、自分の内なる部分が汚れているということ。

私が受講生の方たちによく言うのが、「物の扱いは、自分に対する扱いと同じ」です。つまり物を大事にできる人は、自分を大事にできる人。そう考えると、内なる場所である寝室を丁寧に扱える人は、本当の自分を丁寧に扱える人なわけです。

使いっぱなしのマグカップでいっぱいのテーブルの前でスマホを使用している女性
写真=iStock.com/PeopleImages
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自分のことを丁寧に扱う人は、健康の要である睡眠も大事にします。大リーガーの大谷翔平選手も、睡眠を大切にしていることで有名ですが、睡眠の質というのは、健康はもちろん、仕事のパフォーマンスにも影響してきます。寝室が倉庫のようにグチャグチャだと、当然なら睡眠の質はダウン。

そうなると仕事のパフォーマンスも落ちて、収入も下がっていく……、倉庫化した寝室のある家にお金が貯まらないのは、こういう理由なのです。