考えても時間と労力のムダづかい、行動もできなくなる

「高校生に披露してもらう」ということを伝えなかったグループでは、提出の平均日数は9.92日でした。

他人に評価されないのであれば、学生はスムーズにレポート課題を終わらせることができたのです。

他人の評価は、自分ではどうにもできないことなのですから、最初から考えないことです。考えても時間と労力のムダづかいでしかありません。

他人からの評価を気にすると、行動もできなくなります。

評価に怯えてビクビクしなければならなくなり、気軽に行動するわけにはいかないと感じてしまうからです。

人間関係でもそうで、相手に好かれたいという気持ちが強すぎると、自然な会話ができなくなります。

相手からの評価を気にしすぎると、自分から話題を切り出すこともできなくなるのです。

「おかしな人だと思われるんじゃないか」などといちいち不安に感じていたら、会話ができるわけがありません。

その点、相手にどう思われようが自分はちっともかまわないという人は、自然体で会話ができます。その結果として、あまり嫌われることもありません。

隠しごともせず、オープンな態度で会話ができるので、そういうところが相手に好印象を与えるのでしょう。

私たちは、どうしても他人からの評価を気にしてしまうものですが、気にしないほうが、かえって良い結果になることも多いのです。

見切り発車でいこう

行動を起こすときには、あまりガッチリと目標などを立てず、見切り発車でまったく問題ありません。

なぜかというと、私たちはしっかりと目標を立てようとすると、目標を立てたところで満足してしまい、肝心の行動をとらなくなってしまうことがあるからです。

たとえば、資格試験のための勉強をすることになったとしましょうか。

このとき、完ぺきなスケジュールを立てようとすると、かえって悪い結果になります。

「ようし、最高の目標達成プログラムができたな」という気分になると、そこで安心してしまうのか、「まあ、今日は疲れたし、実際の勉強は明日からのスタートでいいか」ということになりがちなのです。

そんなことに時間を使うくらいなら、勉強をしようと決めたその日のうちから基礎的な用語を暗記してみるとか、入門書を読み始めたほうがずっと有益です。

大切なのは、実際の行動をすることですからね。