アキッパで「人と人が会う手助け」を提供する

実はあるユーザーから、こんな話を聞いたのです。

やっと自動車免許を取れる年齢になって、おばあちゃんに会いに行けるようになった。

ところが、いざ行ってみるとおばあちゃんの家のそばには駐車場がなくて、駐車違反の切符を切られてしまった。

結局、自動車では行けなくなってしまったので、おばあちゃんと会う頻度がなかなか上がらなかった。ところがある日、おばあちゃんの家の近くにアキッパの駐車場があることを発見して、アキッパを使うようになってから、おばあちゃんと会う回数が上がった、というエピソードでした。

おばあちゃんが生きられるのが、仮にあと30年だとしたら、1年に1回しか行けない場合はあと30回しか会えないけれど、アキッパがあれば、それが300回に増えるかもしれません。つまり私たちは「駐車場そのもの」の提供ではなく、「人と人が会う手助け」を提供しているのです。

自動運転のEVで高齢者の困りごとを解決

ただし高齢化社会が進む中、駐車場を増やすだけでは、すべての人たちをつなぐ手助けはできません。

高齢化によって自動車免許を返納する人も増えています。最近、地方では路線バスが廃止されたり、地域には1社しかないタクシー会社が後継者不足で廃業したりして、唯一の楽しみだったショッピングモールに行くことすらもできなくなっている人たちがいます。

そういったことをいずれ解決すべく、アキッパとしては、まずはどこにでも駐車場がある状態を実現して、「駐車場に困らない世界」をつくります。

ただ、いずれは運転そのものができない人も増えてくるでしょう。

アキッパの「どこでも駐車場」には、まずEV(電気自動車)の充電器を設置し、最終的には自動運転のEVを設置してシェアしていきたいと考えています。

そうすれば多くの人が、行きたい場所へ移動することができるでしょう。