「生・ゆで・焼き」ベストな食べ方は?
たまごの栄養素には、熱に弱い性質のもの、油に溶けやすいものなど、それぞれ特徴が。
POINT:生でこそ摂れる栄養素がある
消化の良さという点では、半熟卵や温泉卵などやや火を通した食べ方がベストですから総合的に栄養の吸収もよいと考えられます。
しかし、生で食べると熱に弱いビタミンB群を損なわずに摂れる利点があります。ビタミンB群は主に黄身に含まれるので、黄身だけは生、白身だけ電子レンジで半熟以上に加熱、というのもお勧めです。
ただし、胃腸が弱っているときは、生食を避けましょう。一方、しっかり火を通した固ゆでたまごは食あたりの心配無用です。
POINT:熱を加えると吸収率がアップする栄養素も
一方、油に溶けやすい性質をもつビタミン(A、D、E)などは、油を使って調理すると吸収率がアップ。スクランブルエッグや目玉焼き、たまご炒めなどはビタミンA、D、Eが効率よく摂れます。
たまご由来の栄養をまるごといただくために、体調と相談しながら、どれと限らずいろいろな調理法で食べていきましょう。
鮮度がよいたまごは「指」でつまめる
たまごはスーパーでとくに冷蔵されずに販売されていることも多いもの。
しかし一般的な冷蔵庫にはたまご収納ケースがついています。
POINT:たまごは他の生鮮食料品と比べて長持ちします
卵白に含まれる殺菌力をもつ酵素「リゾチーム」と卵黄膜などが、構造的にたまごを守っています。流通の過程で、必ずしも冷蔵されていないこともあります。たまごの鮮度は、割って確かめます。鮮度が良ければ卵黄がこんもり盛り上がり、指でつまめます。
POINT:冷蔵庫では「とがっているほうを下」で保存
サルモネラ菌汚染を防ぐには、安定的に10度以下での保存が推奨。家庭の冷蔵庫では殻のとがっているほうを下、丸いほうを上に。理由は2つ。①とがっているほうが殻に強度があって割れにくいから。②丸いほうには空気の入った気室があり、たまごが古くなり卵黄が浮かんできたときに、黄身が直接殻に触れにくいから。
冷凍できますが、期限内で食べる際はしっかり加熱して。ゆでたまごは4日以内に食べ切ります。