「高さ規制」は街の成長を止め人口吸引力を失う
大阪市の中心部も資産性は高い。その中心はやはり梅田(39.0%)だ。御堂筋線なら、新大阪方面の中津(28.7%)でもいいし、谷町線の中崎町(30.4%)、天神橋筋六丁目(20.5%)でもいい。四つ橋線で肥後橋(33.8%)、西大橋(31.7%)からなんば(33.3%)に南下してもいい。堺筋線では、北浜(26.5%)に物件が多い。この他、大阪環状線で、福島(29.5%)、野田(25.1%)、森ノ宮(21.0%)が20%を超える。こうした駅で、駅近のタワー物件なら固い投資ということになる。
兵庫県では、1位は芦屋(30.8%)、2位はみなと元町(26.2%)、3位が西宮北口(20.0%)となる。神戸市も高さ規制がかけられるようになっている。マンションの資産性としては期待しにくい都市となったということだ。高さ規制は既存住民には聞こえはいいが、街の成長を止めるだけで、人口を吸引する力を失ってしまう。街は現状にこだわるか、未来志向になるかで発展性が決まると言っても過言ではない。東京で同様のことをしたのは世田谷区だが、今後の急速な高齢化を憂うことになろう。