ホテルでは味わえない「本物の日本旅館」の魅力

駐車場の「番頭さん」に始まり玄関で出迎えて下さる仲居さん、おかみさん、そして記帳時の接待、部屋への案内と説明……これこそ「本物の日本旅館」です。本物=「ゆとりを感じさせる上質感」を味わうことができます。これはホテルでは味わえない空気感です。

つるやの内装
提供=越前あわら温泉 つるや
本物の日本旅館を味わえる

仲居さんの心のこもった夕食の接待と美味なるお料理。朝食もこのつるや独自の「温泉お粥」と地元の白飯、とても食がすすみます。ゆったりと時が流れる宿の時間はホテルとは全く異なるもので、やっぱり日本旅館は最高です。

「おもてなし」は表に現れない部分がたくさんあるからこそのものですね。経営者の小田社長、小田女将は和倉温泉加賀屋の伝統を引き継いでいます。「日本の湯宿」という言葉がぴったりです。派手な演出や押し付け気味のサービスが苦手な方には自信を持ってお勧めします。

つるやの大浴場
提供=越前あわら温泉 つるや
つるやの大浴場

生ごみを一切出さない循環型エコ旅館

【エコシステム部門】北海道江差 旅庭 群来くき
全7部屋。7部屋のゲストだけに許された”特別な時間”が訪れる。
住所:北海道檜山郡江差町字姥神町1-5
群来の入り口
提供=北海道江差 旅庭 群来
入り口

江差エリアの海に産卵期を迎えたニシンが、大群で浅瀬に押し寄せて産卵し、海を乳白色に染める現象のことを“群来”と言います。これが宿名の由来です。旅庭の石塀の向こうは日常から離れた異空間。ゲストの約7割は都心からのお客様です。

日本初の循環型エコ旅館といえば真っ先に思い出すのがこの旅館です。当館から出る生ゴミはすべて直営農場「拓美ファーム」で堆肥化し、有機農法の土づくりに活かしています。開業以来、生ゴミ収集、処理を行ったことはありません。施設の温泉を利用し、熱交換設備によって給油、暖房に温泉熱源を有効活用しています。建築は、北海道の有名建築家の中山真琴氏です。

群来の旅館内の様子
提供=北海道江差 旅庭 群来
建築家・中山真琴氏が手掛けている

創業者の棚田会長は65歳を過ぎて、多くの反対にあいながら私財をなげうってこのホテルをつくりました。「拓美ファーム」という開拓者精神にちなんで名づけられた自社農園でたくさんの羊や鶏たちに囲まれ、今日も明日もオリジナルの餌で飼育しています。「魂のこもった宿」の食事、サービスはゲストを圧倒します。

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