ぐっすり眠るためにはどうすればいいのか。『1万人を治療した睡眠の名医が教える 誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(アスコム)を書いた睡眠専門医の白濱龍太郎さんは「いびきが睡眠不足の原因になっているケースがある。いびきを改善するために、抱き枕に変え、横向きの姿勢で寝るようにしてほしい」という――。
眠っているアジア人男性
写真=iStock.com/Kayoko Hayashi
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日本人の睡眠時間はどんどん削られている

みなさんは、毎晩「ぐっすり」眠れていますか?

必要な睡眠時間はいちおう保てていると感じている人も、「ぐっすり」かと聞かれると、答えに詰まってしまうのではないでしょうか。

じつは、日本人の睡眠時間は世界で最下位といわれています。

ただでさえ真面目で勤勉な国民性といわれているところに、スマホやタブレットから洪水のように流れてくる情報を受け止めることで、日本人の睡眠時間はどんどん削られています。

ただし、睡眠においては「時間」も大切ですが、何よりその「質」がカギとなります。

人は眠っている間、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という2種類の状態を繰り返していますが、ノンレム睡眠のなかでも「深睡眠しんすいみん」と呼ばれる状態をしっかりとれていることが、「ぐっすり眠る」ことにつながります。

とはいえ、「今日はぐっすり眠るぞ」と気合いを入れたところで、深睡眠がとれるかどうかはコントロールできません。それどころか、「ぐっすり眠らなければ」と思いすぎてしまうと、脳が覚醒して眠りが浅くなってしまう可能性もあります。

では、どうすれば毎日「ぐっすり眠る」ことができるようになるのでしょうか。ここでは、深睡眠に効果的な体の使い方をご紹介します。