第一期の数字を超えることはないはずが…
ではMALにおいてアニメ配信前、配信後でどのくらいMembersの数字が伸びたかを見ていこう。
2021年10月~2022年3月の第一期では当初14万人が3倍以上で50万人となった。当然ながら同時期のアニメ61作のなかで断トツ1位である。
驚くべきはその数字を越えてきた2023年7月~12月の第二期だろう。通常ほとんどのアニメは第一期の数字を超えることはない。第二期以降でファンは徐々にコア化していくからだ。
だが呪術の場合は第二期においても最初から35万人を集め、それが2倍近い60万人となった。第二期から入ったファンが相当数いたということになる。こちらも過去の連載で語ったように、同時期の55作品のなかでトップとなっている。
世界中に「呪術」のファンがいる
今回の本題である、地域的な分散についてみていこう。
結論から言ってしまうと、MALで計測できる限りにおいて全部で94万人のMembersが全世界228の国と地域にいることが確認された。
米国に20万以上のファンがいる一方で、パレスチナやウガンダといった国でも100名以上ものファンがいる。さらには人口2万人もいないようなパラオやクック諸島にすらファンがいる。
カナダやオランダ、ポルトガルといった地域では人口比0.1%を超える。国民の1000人に1人以上がわざわざMy Anime Listの「呪術廻戦」のメンバーに入っている計算だ(米国は人口比0.06%)。
地域別にみてみれば北米25万人(27%)、欧州34万人(37%)と欧米に偏っており、続く中南米10万人(11%)、東南アジア/オセアニア9万人(9%)、南アジア7万人(8%)まで含めると、この5地域でほぼ9割超といった具合だ。
意外にも中国や韓国、日本といった東アジアにファンがいないのは言語の問題であろう。英語サイトという特性上、独自言語の度合いが強い東アジアにいるはずの強いユーザーたちはMALでは捕捉できていない。
国別に細かくみてみると下記図表5の20地域になる。