会社都合退職とありますが、詳細を教えてください

【面接官が知りたいのはココ!】
会社都合退職=「クビ」とは決めつけていないからね
「私は悪くない」に終始せず、将来への思いや決意を言える?

本人に非行があって懲戒解雇となったケースは別として、会社都合退職=「クビ」になったということで「ネガティブに評価されるのでは?」とひるんでしまう方も多いようです。

中谷充宏『20代~30代前半のための 転職「面接」受かる答え方』(秀和システム)
中谷充宏『20代~30代前半のための 転職「面接」受かる答え方』(秀和システム)

しかし、コロナ禍の経営不振によるリストラで退職を余儀なくされたというケースは増えています。OK例のように、堂々とその内容を伝えてかまいません。

逆に、ここで正々堂々と語らないと、面接官は不信感を募らせます。

事実は違うのに、「実は懲戒処分など、本人の問題で辞めさせられたのでは?」と疑われる危険性が出てきますので、ぜひ真正面から語ってください。

また、後ろめたさを回避すべく「私は悪くない、悪いのは会社だ」といった、自己防衛のオンパレードになってしまうことがあります。

確かに、自分のせいではない点は証明すべきですが、これが過度になると面接官の心証は悪くなるので注意しましょう。

たとえばこういう人の場合

29歳女性、大卒。新卒入社した会社で勤務中。今回は初めての転職で、同業種・同職種への応募。

NG!
「本来は自己都合だったのですが、ちょっと事情があったので会社に交渉して、会社都合にしてもらいました」

↑失業保険目当てでしょうが、会社と結託したという話は法的にも問題です。

OK!
「昨年末、私が在籍していた生産管理部門を中国の大連に丸ごと移管すると決まり、日本では勤務場所がなくなり、会社から退職を言い渡されました。
こちらからは部長以上が行くことになり、スタッフは現地採用するようで、私だけでなく同僚も全員退職となりました。
仕事は面白くやりがいがあっただけに非常に残念でしたが、過去を引きずっても仕方がありません。
これも人生勉強と割り切って、次に向かって気持ちを切り替えています」

↑私情を入れず淡々と事実を語っていますから、面接官が不信感を持つことはないでしょう。また無駄に自己防衛に走っていないので、面接官も納得の回答でしょう。

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