「収入が少ないから貯蓄できない」わけじゃない

お金に無自覚な人は常に全額使いきる!

意識を高めるだけで、お金はちゃんと貯まります

このPartの最後に、お金にまつわる「あるある」の法則を紹介します。

イギリスの歴史家であり政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンは20世紀半ばに『パーキンソンの法則』という本を刊行しました。その中で2つの法則をあげています。

一つは時間について。仕事の場合、どんなに締め切りに余裕があっても、その仕事は期限いっぱいまでかかってしまうという法則です。時間があればあるほど、仕事は進まないものなのです。

黒田尚子、月野まる(マンガ)『お金に人生を振り回されたくないから超ビギナーが今いますぐやること教えてください』(主婦の友社)
黒田尚子、月野まる(マンガ)『お金に人生を振り回されたくないから超ビギナーが今いますぐやること教えてください』(主婦の友社)

もう一つはお金について。収入が増えて「これで家計に余裕ができる」と思っても、増えた分だけ支出も増えてしまうという法則です。収入が増えれば税金や社会保険料も増えますし、住居のグレードを上げるかもしれない。外食するお店や洋服のブランドも変わるでしょう。結果、増えた収入の分だけ支出が増えてしまう。これも「あるある」です。

ですから、「収入が少ないから貯蓄できない」「新NISAもできない」というのは詭弁でしかありません。貯蓄できない人は、収入が増えてもできません。逆に収入が少なくてもそれに応じた予算管理をしていけば、確実にお金は貯まります。そしてある程度貯まったら投資に回していけば、時間とともに財産が増えていきます。どれだけお金の出入りに自覚的でいられるかが勝負だということです。

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