治安の良さは訪日外国人がしばしば口にする日本の特徴だ。統計データ分析に定評のあるコンサルタントの平野薫さんは「大阪府のひったくり認知件数はピークの2000年1万973件から2022年には138件と約100分の1に減少。また、2007年には全国に160万人近くいた不良少年の補導人員は2021年には30万人余りと約5分の1にまで減少した」という――。

※本稿は、平野薫『なぜコンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれないのか?』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

なぜ犯罪件数が減り続けているのか?

大阪、道頓堀
写真=iStock.com/LeeYiuTung

私は若い頃、オートバイで海外を放浪していたことがあり、これまで北米、南米、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニアなど様々な国を訪問しました。社会人になって頻度は減りましたが、今でも海外に行って異文化を体験するのは大好きです。

【図表】殺人発生率
出典=『なぜコンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれないのか?』(ダイヤモンド社)、出典=GLOBALNOTE「殺人発生率」(データ更新日:2023年5月10日)を基に作成

様々な国に行ってみて改めて日本の良さを感じることが多いのですが、その一つに治安の良さがあります。UNODC(国連薬物犯罪事務所)の統計によると日本の殺人発生率は10万人当たり0.23件と世界トップクラスの少なさとなっています。

そうは言っても、最近は凶悪な犯罪の報道を見ることも多く日本の治安は以前より悪化しているのではないか? と思う方もいるかもしれません。そのように疑問を持った際にはしっかり数字で事実を確認することが数字に強くなるコツです。特に最近ではスマホで簡単に気になった数字を調べることができるので、自分なりに仮説を立てたら気になる数字を調べてみましょう。

令和4年版の犯罪白書によると日本における刑法犯の件数は平成14年をピークに減少しており、現在も毎年減少しています。平成14年の件数が285万4061件に対して、令和3年は56万8104件となっており、実に5分の1まで激減しているのです。

高齢者をターゲットにしたいわゆる“振り込め詐欺”に代表されるような特殊詐欺も、警察や行政、金融機関の啓発活動のおかげで近年では減少傾向にあります。

さて、このように犯罪件数が減少した要因は一体何なのでしょうか?