結婚したいと言いつつ、本音は「今の家族が大事。以上」

神仏はスクープ誌以上に、自分の隠された本心を暴露してきます。

誰にも聞かれていないので、慌てる必要はありませんが、それでも「そんなことを思っていたのか」とショックを受けることはあるし、逆に「それでいいんだ」とホッと安心することもあります。

結婚を意識する女性のご相談でよくあるのはこんな回答です。

「できれば来年には結婚したいです」
(回答)→「家族が健康であればそれでいい」→(結婚したいのは、ただ親を安心させたいからだと気づく)

結婚したいと言いつつ、本音は「今の家族が大事。以上」ということですね。

今のままでいいし、今のままが続いて欲しい。だって今、幸せなのだから。

「結婚したい」の本音は、「今の幸せがこのままずっと続くのか? いや、続くわけがない」という不安のあらわれであることも多いのです。

参道を歩くコツは、ただ静かに歩けばいいだけです。

あえて注意点をあげるとすると、参道では、ずっと誰かとしゃべり続けたり、写真を撮り続けたりしない、だけでしょう。自分の内側に心を向けることなく、外ばかりに意識が向くと、本音を明らかにする時間が取れないからです。

なお、特に回答がなくとも、それはそれで問題ありません。暴露するような、隠された本心は、特別なく、素直に生きておられるのでしょう。

そもそも、なんとなく参拝したり、あるいは日々の習慣で散歩のように参拝するだけなら、相談することはないのですから、回答もなくて当然です。相談することは義務でもルールでもありません。ただ、あなたがしたければ、してください。

「こんな参拝法を私はこっそりしています」という共有にすぎません。

ご自身の隠された本心を知りたい方は、ご活用ください。

パナソニック創業者・松下幸之助が祈っていたこと

さあ、イザ神仏の前に立ちました。神社では拝殿と呼ばれる場所で、目の前には、おさいせん箱のある社寺が多いでしょう。

隠された本心が明らかになった人も、もともと素直なためか特に何もなかった人も、ここで祈ることはただひとつです。

素直な気持ちで祈る。ただそれだけです。

パナソニック創業者の松下幸之助氏は、神仏によく祈っていたことでも有名です。

松下幸之助
パナソニック創業者の松下幸之助氏は、神仏によく祈っていたことでも有名(写真=時事画報社『フォト』1961年8月15日号より/PD-Japan-organization/Wikimedia Commons

「何をお祈りされているのですか」と問われた幸之助氏は、「一つは根源に対する感謝や。いま自分がここに生まれているということも根源の力のおかげやからね。もう一つは自分が何ものにもとらわれない素直な心で、自然の理に従っているのかどうかを反省しているのや」と答えています。

経営の神様と呼ばれた祈りの達人は、自身が存在することへの感謝と、そして素直な心でいられるようにと誓ったわけです。

だから自身の素直な気持ちを明らかにすることが何より大事で、あとはただその気持ちを神仏にお伝えするだけです。