おみくじで「凶」が出たら、境内の木に結んだほうがいいのだろうか。社会心理学者の八木龍平さんは「別にそんなルールがあるわけではなく、いつの間にか人々の習慣になっている。神社への参拝という意味では、木に結ぶとか結ばないよりも、もっと大事なことがある」という――。

※本稿は、八木龍平『愛される人はなぜ神社に行くのか?』(講談社)の一部を再編集したものです。

お賽銭は金額より「出し方」が大事

Qおさいせんの金額はいくらがいいですか?

私はかねて「500円」をおすすめしてきました。別に何の根拠もありません。私に降りてきた唯一の「神の啓示」だからおすすめしているだけです。おさいせんを出すときになぜか声が聞こえるんですよね。10円や100円を出そうとしたら「500円」って頭の中に響くのです。

それはともかく最近は、金額よりおさいせんの出し方が大事だなと思っています。心を込めて丁寧におさいせん箱に入れます。

日本のお寺で祈る多世代家族。岡山県, 日本
写真=iStock.com/JGalione

出し方が大事だと思うようになったきっかけは、御祈祷をするようになってから。神社によって「御祈祷」といったり「御祈願」といったり、「正式参拝」や「昇殿参拝」ともいいます。いずれも神職さんや巫女さんのご奉仕・ご指導のもと、神様に願い事をお伝えします。

御祈祷の際に、玉串と呼ばれる、ひだひだのある紙がぶらさがった葉っぱ付きの枝を神様に捧げます。玉串奉納という儀式です。

この玉串に心を込めて、神様に自分の願いをお伝えするのですが、そこで気づきがありました。玉串とさいせん、同じだよなと。これからは、玉串を奉納するような気持ちで、おさいせんを奉納しようと。

ということで、心を込めておさいせんを納めています。心を込めるというと抽象的ですから、私はおさいせんを両手に包んでからおさいせん箱にそっと入れています。もしお札をおさいせんにする場合は、封筒に包んで納めるといいですね。封筒を用意する「ひと手間」はかかりますが、そのひと手間で心がこもります。

「1年に1回は神社に来てね」というお誘い

Qお守りの効力は1年と聞きましたが本当ですか?

よく聞く話ですが、もし事実を知りたければ、お守りの販売元に確認されるとよいかと思います。お守り関連でいえば、お守りを複数ないしたくさん持っていていいかと気になる方もいるようですが、同様に販売元に確認されるとよいでしょう。商品への質問は、販売元や製造元に確認するのが第一です。ただ、販売元・製造元としても、明確に答えようのない質問に思います。

その上で一般論を申し上げるなら、大半のお守りには何も注意書きはないので、特に気にする必要はないかと思います。お守りの効力1年は、よく聞く話ですから、とりあえずの一般的な回答なのでしょう。私は「1年に1回はうちの神社に来てね」というお誘い程度に受けとめています。