「テスラ放火事件」が引導を渡すことになるのか
なお、テスラの拡張工事に抗議して森を占拠している過激派については、18日までに木の上の家を撤去し、退去することが裁判所より命じられていたはずが、活動家側の対抗措置が功を奏したらしく、16日になって裁判所がそれを取り下げた。撤去の日がいつになるのかは23日現在未定だ。
ただ、このような政治の左傾化に国民が付いてきているかというと、必ずしもそうではなく、付いていっているのはほぼ半分で、もう半分では右派のAfD(ドイツのための選択肢)の支持がどんどん伸びている。
いずれにせよ、今のショルツ政権では、ドイツの産業は確実に空洞化し、さらには脱産業が進むので、国民がそれにはっきり気づいた段階で、政権は瓦解するだろう。テスラの放火が、そのスピードを早める結果になるのかもしれない。