マッキンゼーが新入社員に課している訓練

アメリカの大手コンサルティング会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー」では、新しく入社した社員たちにはかならずロジカルに考える訓練をさせているそうです。その訓練とは、「空」―「雨」―「かさ」の法則でものごとを考えるというものです。「空」―「雨」―「かさ」の法則? 一体どんな内容なのでしょうね?

ソン・スッキ著、岡崎暢子訳『作文宿題が30分で書ける! 秘密のハーバード作文』(CCCメディアハウス)
ソン・スッキ著、岡崎暢子訳『作文宿題が30分で書ける! 秘密のハーバード作文』(CCCメディアハウス)

たとえば、雨が降りそうな日の朝、みなさんも、学校に行く前におうちの人からこう言われませんか?

「空がくもっているよ〔根拠〕。雨が降りそうだから〔理由〕、かさを持って行きなさい〔主張〕」

「空」―「雨」―「かさ」の法則で考えて表現するとは、このように、主張について相手を納得させるだけの理由と根拠も添えて表現するということです。こうしたきちんとすじの通った表現が、論理的、つまりロジカルな表現なのです。「空」―「雨」―「かさ」の公式に当てはめて、〔根拠〕―〔理由〕―〔主張〕を述べれば、ロジカルな表現になります。

この「空」―「雨」―「かさ」の法則でロジカルな考え方を覚えておくと、オレオ公式もわかりやすくなります。

【図表2】マッキンゼーのロジカル・シンキング法
イラスト=©ヒダカナオト
【関連記事】
【第1回】ユーチューバーになるにも「文章を書く力」が必要…ハーバード大が150年以上も「作文教育」を続けている理由
なぜ学年ビリで不登校だった私は現役で東大に合格できたのか…短期間で成績が急上昇した魔法のノート術
英語で「Pardon?」と言ってはいけない…おかしすぎる学校英語の正しい言いかえ9選
「20歳の革命家の遺書」が現代数学の歴史を変えた…世界中の数学者の度肝を抜いた「ガロア理論」の斬新さ
なぜ孫正義社長は「すぐ電話をかけてくる」のか…仕事がデキる人がメールより電話を多用する本当の理由