強制力のある転属で「異文化」を吸収する

漆原映彦
1980年生まれ。国立大学工学研究科卒業。2004年ソニー入社。ホームエレクトロニクスネットワークカンパニーのソフトウェア技術部門に配属。2007年に社内募集に応募し、オーディオ商品企画に異動。

ソニーが1966年から続けている「社内募集制度」でこれまでに異動した社員の総数は5800人に上る。

「社内から人材を公募する『社内募集制度』の目的のひとつが社員のチャレンジマインドの尊重なんです」と人材開発部の池山一誠は説明する。毎月、新規事業立ち上げのプロジェクトチームなどが社内ネット上に人材募集について告知する。条件を満たした社員なら誰でも応募できる。池山は続ける。

(門間新弥=撮影)
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