「粘り強く、用心深く」まさに内向型のスタイル

彼の投資のスタイルも内向型そのものです。彼の有名な言葉があります。

大山栄作『精神科医が教える「静かな人」のすごい力』(SBクリエイティブ)
大山栄作『精神科医が教える「静かな人」のすごい力』(SBクリエイティブ)

「投資での成功は、IQとは関係ありません。通常の知性があれば、あと必要なのは、投資で他の人に迷惑をかけてしまう衝動をコントロールできる気質なのです」

粘り強く、用心深く。まさに内向型ですね。このスタイルに行き着いたのは彼の投資のデビュー戦での学びが影響しています。

彼の投資のデビューは11歳のときでした。コツコツ貯めた120ドルを元手に、姉と一緒にシティーズ・サービス・プリファードという会社の株を一株38ドルで3株購入します。

父親の薦めで買ったのですが、市場の低迷によって株価は27ドルまで落ち込みます。3株で30ドル以上も目減りしたので、姉に毎日のように責め立てられ、株価が40ドルに回復したときに売却します。

「客観力」「思慮深さ」「冷静さ」「洞察力」

最終的に儲けが出たことで、姉にも褒められますが、バフェットにとっては忘れられない経験となりました。その後、株価は一株当たり202ドルにまで上昇し、売らずに持ち続けていれば3株で500ドル近い利益を手にすることができた計算になったからです。

彼はこの失敗から教訓を得ます。大切なのは日々の株価の変動に一喜一憂することではなく、投資する企業をよく知って、信じて待つことだ、と。

そのためには「他人のお金で投資してはいけない」と考え、「他者に迷惑をかけてはいけない」を信条にします。

企業をよく知るには「客観力」や「思慮深さ」が必要ですし、信じて待つには「冷静さ」や「洞察力」が欠かせません。それらを有言実行で実現し続けているところもバフェットが内向型であることを物語っています。

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